SSブログ

女王クレオパトラの愛と美    [コンサートの記憶]

西山まりえの歴女楽 Vol.8
           ~王子ホール

(出演)
西山まりえ(チェンバロ/バロック・ハープ)
松井亜希(ソプラノ)
大江 馨(ヴァイオリン)
常味裕司(ウード)
濱元智行(レク)

(プログラム)
ヘンデル:ハープシコード組曲 第1集 第2組曲より「アダージョ」
ムハンマド・アブドゥルワッハーブ:永遠なるナイル
リアド・ソンバティ:ロンガ・ファラッファザ
ヘンデル:ハープシコード又はスピネット独奏の序曲集より ジュリアス・シーザーの序曲
    :オペラ「エジプトのジュリアス・シーザー」HWV17 クレオパトラのアリアより
         「嵐で船が難破しても」
    :ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ 第1番より
         第1楽章 イ長調 HWV361
    :オペラ「エジプトのジュリアス・シーザー」HWV17 クレオパトラのアリアより
         「美しきヴィーナスへ」/「我が運命を嘆く」

(アンコール)
ヘンデル:オペラ「リナルド」より 「私を泣かせてください」




ホールいっぱいに響く、美麗なチェンバロ。
ゆったりとしたアルペジオが優雅に行き交い
まるで即興のよう。。


ウードが爪弾きはじめ
西山まりえさんがクレオパトラの物語の始まりを告げる。

中近東の香り満載のエキゾチックな音楽がスタート!

ノリノリのウードとレク♬♪
それにバロック・ハープも加わって
もう、踊り出したい!!

ウードは形はリュートや琵琶に良く似ているけど(どれも同じルーツね)
弾かれた音そして旋律は、まさにアラビア。
おそらく調弦も全く違うのでしょう。

レクは見た目はタンバリンと変わらないのだが
とても一つの楽器を叩いているとは思えない
太い音、かわいい音、本当に様々な音が聞こえてくる。
もの凄いグルーヴ感のパーカッション!
ここはアラブのライブハウスか?!




'22April歴女2.jpg






後半はミッドブルーのスラリとしたロングドレスの松井亜希さんが登場♡
クレオパトラのご衣装で宝石が転がるような美声。。
ああ、甘美な夢幻の国。

そして、端正なバイオリンも加わり
とても贅沢な時間となったのでした。






'22April歴女1.jpg







西山まりえさんの可愛らしい声で語られるクレオパトラの生涯。
波瀾万丈に満ちた人生の物語を、
すばらしい演奏家による高いクオリティの音楽とともに
楽しませてくれました。


アンコールは西山さんのバロック・ハープと松井さんの歌。
静かな優しさの中に 芯の強さが感じられ
西山さんが最後に
「世界が平和になりますように!」
と仰った言葉とともに
心に深く響いたのでした。。






































nice!(8)  コメント(0)