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Un bar aux Folies Bergère      [アートに逢いに]

コートールド美術館展
        ~東京都美術館




マネならではの色彩と筆使いに
心を掴まれる!

時が経つのを忘れ
その絵の前に 立ちつくす。。



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エドゥワール・マネの最晩年の傑作「フォリー=ベルジュールのバー」


物憂げな女性の瞳
柔らかな髪
ゴールドのブレスレット
ガラスの花瓶。。

もう、全てがマネの世界!!



「フォリー=ベルジュール」は現在もパリにある娯楽施設。
様々なエンターテイメントが催され、
観客はバーで供された飲み物とともに
楽しいひとときを過ごす。

マネは作品のために何度もここに足を運んだが
病気のために通えなくなると
自宅のアトリエにバーカウンターを作り
作品を仕上げたそうだ。






マネの作品には空中ブランコをしているらしい人物の足が見えるが
なんとパガニーニもここでコンサートをしていたという。

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セザンヌ、ドガ、ルノアール、ゴーギャン・・

改修中の美術館から来日した、印象派のすばらしい作品の数々。
イギリス人のコートールド氏のセンスの良さ
そして社会への文化的貢献に心からの敬意を!























































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狩のカンタータ      [コンサートの記憶]

「それは私に『来い』ということですね?」
スマホの画面に向かってつぶやき
次の瞬間にはチケット予約の電話をかけていた!

9月のBCJの定期公演は所用があり「欠席」の予定だった。
しかしっ!
なんと「曲目が追加になりました」のアナウンス。
優人さんのパイプオルガン、青木洋也さんの独唱があるではないか。

もう、所用なんて無かったことに(え?
チケットをめでたくゲットしてから所用のキャンセルをしたのだった。
(いや、ホントにアブナイ橋を渡りましたゼw)




「狩のカンタータ」を初めて聴いたのは2011年7月。
春先に大変な災害が起き、
演奏会は自粛され、海外の演奏家の来日も極端に減ってしまった。
そんな中、BCJの演奏会が予定通りに開催され
ナマの音楽を聴くことが出来て、どんなに心が慰められたことだろう。

私に限らず、その当時の誰もがそうであったように
演奏家の方々も皆、心に痛手を負っていたはずなのに
音楽に集中して、素晴らしい演奏をしてくれて本当に嬉しかった。

「狩のカンタータ」の中のソプラノのアリアは
ペトリがピアノ用に編曲した「羊は安らかに草をはみ」で知った。
レオン・フライシャーが右手の故障から復帰した時のアルバムに収められ
彼の感動的な復帰とともに、その美しい楽曲が広く知られるようになり
私も好んで演奏したものだった。

その曲を、ジョアン・ランさんの
包容力のある優美な歌声で聴き、彼女のファンになってしまった。

ランさんは、その後もBCJの演奏会のために度々来日したが
昨年、ライプツィヒのバッハ音楽祭のファイナル・コンサートで
「ミサ曲ロ短調」のソリストを務めた際、聖トーマス教会で聴くことが出来た。
そして、その数日後に調布音楽祭のために来日したランさんのオペラとリサイタルを聴けて
感動の再会を果たしたのだった。

その「狩のカンタータ」を再び聴くことができる!

そして、何とプログラムが追加され
私に古楽の扉を開いてくれた鈴木優人さんのパイプオルガンと
青木洋也さんの独唱が聴けるという。
私は青木さんから歌うことのよろこびを教えてもらった。
心身ともに、こんなに元気になれたのは歌うようになったから。
本当にほんとうに楽しみな演奏会。。









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バッハ・コレギウム・ジャパン
第134回定期演奏会「狩のカンタータ」
          ~オペラシティコンサートホール

(プログラム) J.S.バッハ

アントニオ・ヴィヴァルディの原曲にもとづく協奏曲 イ短調(オルガン独奏:鈴木優人)

カンタータ第196番「主は私たちを心に留め」 BWV196
カンタータ第202番「消えるのです 悲しみの影よ」BWV202

シンフォニア ヘ長調 BWV1046a(ブランデンブルク協奏曲 第1番 初期稿)第1楽章
カンタータ第202番「心躍る狩こそわたしの悦び」(狩のカンタータ)

(出演)
指揮:鈴木雅明

ソプラノ:ジョアン・ラン/ソフィー・ユンカー
カウンターテナー:青木洋也
テノール:ザッカリー・ワイルダー
バス:ドミニク・ヴェルナー

管弦楽:バッハ・コレギウム・ジャパン







これはヴィヴァルディの曲?!

パイプオルガンで演奏されているのはバッハの曲。
けれど、
ヴィヴァルディの曲がオーケストラで演奏されているよう。
バッハの怍・編曲能力は凄いけれど
それを表現できる説得力のある演奏は
優人さんだからこそ。
3楽章の足鍵盤を操るフットワークの軽さときたら!


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ところで、この日は合唱が立つための台がない。
不思議に思っていたところ
何と初めのカンタータ BWV196 の合唱は、4人のソリストのみで演奏されたのだ!
(続く2曲のカンタータには合唱がなく、レチタティーヴォとアリアのみ)

このアンサンブルの見事なこと!
特に終曲のすばらしさ!
エモーショナルに歌い上げられる旋律が
寄り添い、交差し
風に乗って高く低く舞っていく。。
まさに 光に満ちた幸せな音楽!

4人とも、身体を大きく使い
ひとりひとりがソロのように歌い上げる。
これは まるでオペラの四重唱!




青木洋也さんが出演することになったのは
この曲が追加されたためだった。
ほんとうに聴きに来られて良かった!
初め、「アリアは無いのか~」と
ちょっとがっかりしたのだけれど
こんなに凄いアンサンブルは、他では聴けない。

海外の古楽の演奏家の中には、
1パート一人という合唱をやっている人達もいる。
でも、それは本当に演奏に自信があるスペシャリスト。
それを今回、思いがけず聴くことができて(しかも素晴らしい演奏で!)
こんなに幸せなことはない。







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後半はチェンバロも参加!
優人さんが弾くチェンバロは絶品。
とにかく音が綺麗。
レチタティーヴォの歌い出しの時、
前の曲が終わるやいなや弾き出されるアルペジオ!
もう、ぞくぞくするよ~。

「狩のカンタータ」はソリストはもちろん、
通奏低音をはじめとする管弦楽もハイレベルの演奏で
ライブならではの臨場感が満載!!


そして、この曲での白眉が
ジョアン・ランさんの、あのアリアだったことは
言うまでもない!!

二本のリコーダーにいざなわれて
そよ風のように歌われる
ランさんの類い希な包容力のある歌声。
ああ、フレーズのひとつひとつが
こんなにも愛おしい!


(しかーし!リコーダーはこの曲だけなのね。
夏のチェンバロ協奏曲の演奏会でファンになった水内謙一さんの出番はこれだけ。ザンネン~)




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そして、しっかりサイン会に参加しましたよ~。
ランさんが私のことを覚えていてくれて嬉しかったなあ♡














最後にオマケ♪
(何に驚いていらっしゃるのでしょう~?w

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Benelux(14)    [旅の空は]


ドイツのケルンに来ました!

ケルンといえば大聖堂!!

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ベネルクスの大きなオマケは、ここでした。
フランクフルト空港から帰りの飛行機に乗るので、
オランダとの中間にあるケルンに寄ったのです。


大聖堂に入る前に街をひと周り。

美味しそうなパンやさんでプレッツェルを買いました。
去年のドイツツアーで覚えた言葉が役に立った~♪

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ここはナチュラルフードのお店。
無添加がウリなのでハエがたかってたりするのです~。
「ハエがたかるくらい安全な食品」というわけw

私は出自が確かな食べ物が好きなので、安心して食べられて満足じゃ。

このパン屋さんにはカフェもあります。

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大聖堂の他にも教会があります。

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こちらは廃墟になった教会。

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裏通りにはステキな看板のお店。

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こちらは香水店。

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ケルンがオーデコロン発祥の地!というのを初めて知りました。
「ケルンの水」はフランス語で「オーデコロン」なのですって!






再びケルン大聖堂にやってきました。
大聖堂のわきにある噴水。

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ベネルクス旅行中はずっと涼しく、避暑に来たようで嬉しかったのですが
ここへ来たら暑くなってきたので水しぶきが嬉しいw

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中に入ると、おそろしく天井が高い!!


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床は美しいモザイクです。

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シュテファン・ロホナーによる祭壇画(1440年ごろ)

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東方三博士の聖遺物を納めた黄金の箱。
ケルン大聖堂はこの聖遺物のために建てられ、そのために巡礼者が数多く訪れます。

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ゲロ大司教の十字架は、アルプスより北の地域に現存する最古の十字架。

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こちらのマリアさまも燦然と輝いています。


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美しいステンドグラス。

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聖遺物の箱の向こうに木の十字架が見えます。


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天までとどくような荘厳なゴシック建築。


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様々な時代の祈りが堂内に満ちた、素晴らしい空間。。



まさに圧倒的なケルン大聖堂でベネルクスへの旅は終わりました。

フランチェスコ・トリスターノが生まれたルクセンブルク。
ヘレヴェッヘの故郷ベルギー。
そして優人さんが留学したオランダ。。

私の大好きな音楽家たちが過ごした街を訪れて
彼らの音楽の原点に少しでも触れることが出来、
ほんとうに幸せでした!









旅の終わり。
ケルン大聖堂が見送ってくれました。


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Benelux(13)    [旅の空は]

デルフトはフェルメールが生涯を過ごした街。
オランダに行くなら、ぜひ行ってみたい!
幸運なことに、オプショナルツアーで行けることになった。
と、喜んだのに
なんとっ
「そのツアーはありません」
えええ?!何故?
どうやら旅行会社の手違いだったらしい。
ムキャー(怒!!
だったら自力で行くしかない!

ということで、一人で電車に乗って行くことに決めた。
しかーし!
私は海外で一人で電車に乗ったことがない。

えらいこっちゃ~
ホントに行けるのか?(のしかかる不安

第一、切符をどうやって買うの?

インターネットで調べると
親切な方が画像付きで切符の買い方をアップしていたり
時刻表のサイトもわかったので
何とか行けるかもっ!
と、希望の光が。

その日はアムステルダム中央駅に近い所でツアーと別れる予定にした。
ところが当日になって別れる場所が国立美術館になってしまった。
美術館から中央駅まではトラムに乗らなければならない。

トラムの乗り方が解りませんっ(ひー

あせりまくったけど、何とか乗車してアムステルダム中央駅へ。

駅ではネットの画像を思い出しながら切符を購入。
よしっ ちゃんと往復乗車券が買えた!

こちらでは自動改札がなくて、ホームにある機械で切符に刻印を押す・・
はずだったのだけど、
ありました!自動改札~
これが設置されたのは、わりと最近らしい。

改札口に駅の係の人がいたので、ホームの場所を教えてもらう。
しかし、その人が言ったデルフト行きの列車の時刻が違っているような?
ホームでもう一度たずねて、ようやく正しい列車が解った。(やれやれ)

こちらではオランダ語なのかと思っていたら、英語が通じたので一安心。
(念のために翻訳機にオランダ語を入れておいたのだったw)



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列車は2階建て車両がいくつかあったので、上の階に乗車。
この切符で座って良いのかわからず、不安だったけど
途中で検札に来た車掌さんが「OK」とニッコリしてくれて、ホっ

急行なので、途中駅をびゅんびゅん飛ばして
1時間ほどでデルフトに到着~。

デルフト駅、とても近代的!


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車も舗装道路をスイスイ走っているし。
フェルメールの「デルフトの眺望」のイメージと全然違うではないか!

しかし、あの作品が描かれてから350年以上経っているのだから当然でしょう。

駅から15分ほど歩いて、旧市街へ。

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街を縫うように水路がある。
旧市街の広場を中心にレストランや土産物店があり
結構にぎやかな街、というのも想定外だったけど
フェルメールの時代から350年以上・・(以下略


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でも、中にはフェルメールの絵に出てきそうな場所も。

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ここから程近い所にフェルメールの生家がある。
生家は旅籠屋を営んでいて、その名は「空飛ぶキツネ亭」。

昨年、改装されて同じ名称のホテルになった。

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のぞいて見ると、誰もいない。

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やる気あるのか?と思ったくらいw
でも、ランチは美味しかった~♪


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パンの上にドレッシングがかかった生野菜。
その上にソース付きのミートローフ。
飲み物はアイスティー。
こちらではビール以外は何でも甘い!



ここから近いフェルメールセンターは入り口のショップだけ見てw
旧市街広場へ。


新教会。

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中ではデルフトの街の歴史展をやっていた。


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新教会の近くにあるフェルメールが住んだという建物。
フェルメールはこの街の中で何回か引っ越しをしている。

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マルクト広場には、先程の新教会と向かい合って市庁舎が。
正面はきらびやか。

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横に回った時、窓ガラスがとても美しいことに気付く。
やわらかなグリーンが何とも言えないセンスをかもし出している。
写真だと上手く伝わらないなあ。。

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そして旧教会へ。

中からオルガンが聞こえてくる!








最初は録音したものを流しているのかと思ったが、
曲と曲の間にペダルに足を引っかけた「ブッ」という低音が聞こえたので
あー、ちゃんと弾いている人がいるのだ と思った。
(オルガン席は下からだと見えないからね)





床にはお墓がかなりあって、フェルメールのお墓も。

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外に出ると
ベネルクスではどの街にもいた、観光客向けの馬車が。

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ここの名産品「デルフト焼き」

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しかし、アンティークのお店に遭遇してしまい

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この素晴らしい色彩を見てしまったら

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現代のものは買う気になれず、お土産はナシ!
アンティークの方はオソロシイお値段だったので、目の保養だけネ。



そろそろ帰る時刻だよ、と新教会のカリヨンが。







ミニ・トリップだったけど、決死のカクゴwだったな。

無事にアムステルダム駅に帰り着き、スタバのフラッペで成功を祝ったのだった。





さて、アムステルダム中央駅には駅ピアノがあり
誰でも自由に弾いてOK。

行ってみたら男子が演奏中。

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近くで見ていたら「どうぞ」と譲ってくれた。

オンボロピアノだったのでクラシックは無理だと思い
ジョン・レノンの「イマジン」を弾いた。
人が集まってきて、曲が終わったら拍手してくれた~(嬉

前に弾いていた男子と即興で連弾して
すごく楽しかった!
音楽で世界交流をして、一人旅のしめくくり~♪♬♪








こちらは、駅のすぐそばの遊覧船の乗り場。
レンガ造りの建物がアムステルダム中央駅。

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ツアーを離脱したので、遊覧船に乗らなかったのは
ブルージュに次いで2度目w




無事に合流したツアーの人達から
「ヨーロッパは陸続きなので鉄道は基本どこも同じです。
自力で切符が買えたなら、これから何処でも行けますね!」と言われ
妄想が膨らんでいる(ふふふ。。




この日はオランダ最終日。
ルクセンブルク・ベルギー・オランダの順だったので
このベネルクスの旅も終わり・・
かと思いきや!
大きなオマケが。。


~to be continued~












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Benelux(12)   [旅の空は]

アムステルダム国立美術館に朝一番で到着!

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入り口の真上にある、窓の上の黒っぽい溝は何かというと

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「夜警」の避難口なのです!


なにしろ、この美術館はレンブラント・命!
彼の代表作「夜警」にもしもの事があったら大変です。
火事などの緊急事態が発生したら、この避難口から
さーっと降ろすのだそうです(驚!







館内はこれまた見事な美しさ!

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さあ、いきなりフェルメール!

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みなさんには去年東京でお会いしましたね~♬


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そして、こちらがレンブラントの「夜警」です!

修復中!!

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さすがに目玉商品を展示しないのはまずいのでw
修復作業を公開してしまおう、というわけです。
インターネットでライブ中継もしております。






このほかにも充実のオランダ絵画の数々。

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アーフェル カンプ「スケートをする人々のいる冬景色」

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17世紀だけでなく、ルネッサンス期から近現代に至るまで
国立の名に相応しい全時代を網羅した作品があるのだな、と ざっと観て(え?
(ひそひそ)実はガイドさんの解説を聞かずにひとりで回っていたのw
さあ、私はツアーを外れますよ!

がんばるぞ~

































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Benelux(11)    [旅の空は]

風車のキンデルダイクからバスは30分ほどで
デン・ハーグに着きました。

マウリッツハイス美術館です!

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ここは17世紀に建てられたマウリッツハイス伯爵の私邸だった建物。
なかなか優雅です。


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フロアは二つの階で、それぞれ7部屋。


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2019年はレンブラント没後350年なので、
オランダ各地の美術館は「うちの所蔵品はこれ!」とアピールしています。

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もちろん、オランダ絵画は豊富に。


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私の大好きな「ゴシキヒワ」に再会♡


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この作品を描いたカレル・ファブリティウスはレンブラントの弟子。
デルフトで1654年に起きた弾薬庫の爆発で命を落としてしまいました。
何と享年32歳!


そのデルフトの街を描いたのはヨハネス・フェルメール。

「デルフトの眺望」

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これが描かれたのは1660~61年とされています。
フェルメールも、街の大災害に遭遇したものの家族とともに難を逃れ
この穏やかな風景を描き留めたのです。



フェルメールの作品は、あと2点。
「ディアナとニンフたち」

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そして「真珠の耳飾りの少女」

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東京で観た時と、全く違っていて本当に驚きました!!

ライトなど展示の仕方によるのかもしれませんが
こんなに繊細な色彩だったとは!
少女の表情も、お家にいる安心感がただよっているような。。


そして、さらに驚いたのは
夕方5時を回った時、カーテンが自動でスルスルと巻き上がったのです!
何と自然光の中でフェルメールが観られるなんてっ!!


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さて、美術館を出るとすぐにバスに乗りアムステルダムへ。
これでこの日の行程はおしまいですが、
ブリュッセル→アントワープ→キンデルダイク→デン・ハーグ→アムステルダム
これをたった1日で回ったのです(ひえ~
一カ所の滞在時間が短かくなるわけですね。
アントワープに続いて、デン・ハーグも後ろ髪をぐいぐい引かれてますがな。

毎日1万歩以上歩き、3万歩近い日が2日もありました!
ホントに健康的なツアーですw
























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Benelux(10)    [旅の空は]

旅は3カ国目のオランダへ。
ゲートがあるわけではなく、いつの間にか国境を越えています。
ユーロになってからは、ヨーロッパを何カ国か巡っても
パスポートに出入国のスタンプが押されないのがさびしい~。



オランダと言えば風車。
キンデルダイクは風車群で世界遺産になっています。



どこまでも平らな道を行くと

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風車がたくさんいます!


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風車は元々、粉挽き用の動力に使われていましたが
干拓する時に水を汲み上げる装置として活躍することになったそうです。




近づくと、かなり大きい!


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内部を見学できる風車もあります。
とても狭くて急な階段(というよりハシゴ)を昇ると
ここで仕事をしていた人の生活の場が。

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近くで見ると
凄いスピードで回っていて、ちょっとコワイ

https://twitter.com/pfmazurka/status/1164021545141964800



中では歯車がグルグル

https://twitter.com/pfmazurka/status/1164022818608242688





水辺は草が生い茂っています。
お魚もいるのかな?


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ボートに乗った人が何故か姿勢を低くしています。

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橋が低く架かっているためでした。
頭をぶつけず、無事に通過。

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空は昔のオランダ絵画のよう。
そう、言わずと知れた
あの絵に逢いに行こう!






































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Benelux(9)      [旅の空は]

アントワープのノートルダム大聖堂。


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広い広い空間に数々の祭壇画が飾られている。



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こんなにあるとは知らなかったので、とても驚きました!




けれど、やはりこの方の作品は格が違います。

ピーテル・パウル・ルーベンス



興奮と恐怖が入り混じった狂乱の「キリスト昇架」


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哀しみと慟哭の「キリスト降架」


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そして全ての希望を幸せの光に託した「聖母被昇天」


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まるで映画のようなリアリティ!!
画面が動き、声や音が聞こえてきそう。
驚きで立ちつくす。。







ルーベンスの作品は、もう一点。
「キリストの復活」

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美術館ではなく、大聖堂にあってこその作品たち。






そして祭壇画ばかりでなく聖堂の内部も、それは見事!


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聖堂の外ではルーベンスが見送ってくれました。
7カ国語を操り、外交官としても活躍。
大きな工房を構え、数多くの作品を生み出したルーベンス。
その全貌を感じるには時間が短すぎました!



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アントワープの街はほとんど観られなかったので
思いっきり心残り~。

次は国境を越えてオランダへ!



























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Benelux(8)      [旅の空は]

ブリュッセルのアーケード、ギャルリー・サン・チュベールには
美しい装飾のディスプレイが軒を連ね、目を楽しませてくれます。

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ベルギー特産のレースのお店もありましたが
何故か撮影したのはスイーツばかりw



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こちらはダンドゥワの支店。(昼前のワッフルは本店でした)
量り売りのクッキーを購入。
カフェが営業していなかったので、食べ歩きです~。



途中で出会ったステキな本屋さん。

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古い建物を利用しているので、雰囲気ありますね!





さて、王立モネ劇場の前に来ました。
モネというのは貨幣のこと。
かつて造幣局があったので、この名称なのだという事を初めて知りました!

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以前、指揮者の大野和士さんが音楽監督をされていた劇場です。
夏はオフシーズンなのがザンネン。



この辺りは大勢の人が歩いています。
人種、国籍は本当にさまざま。

数年前、この街でテロがあり
そういう事件を起こす人達の温床になっていると聞きました。
今は市民の安全が確保され、街は平和そのもの。
警官の姿を見ることもなければ、持ち物検査もほとんどありませんでした。
(それも却ってコワイかも)


さて、こちらに来たからには楽譜を買いたい。
ユーロ安くなってるし。
と、モネ劇場の近くの楽譜店に行ってみたのだけれど
品揃えが少ない!!
どうやら注文→取り寄せ、というシステムらしい。


替わりに、と言ってはナンですが
雑貨屋さんを発見。


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何やら懐かしい雰囲気の店内。。
と思ったら、置いてあるノートなどの雑貨が日本製なのです。


実は、ショーウインドウのコレに招き寄せられた。

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女性店主さんは、このあいだ日本に数ヶ月も滞在していたのだと言ってました。
雑貨の買い付けにいらしたのですって!





さて、ブリュッセルの美しいスイーツ・メモリーを♪♬



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色や形が本当にきれいで可愛らしいです~。

美しいものに対する感性が鋭く、手先が器用なベルギーの人々。
もの凄く細かいレース編みやダイヤモンド加工・・
ヤン・ファン・エイクの昔から、そういう伝統は受け継がれているのでしょう。



そして今では多種多様な人々が混在するこの街に
中東料理のお店が集まっている所も。


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ブリュッセルの最後はピタパンでした~!



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中東料理のお店には日本人の私の他に
さまざまな国の人達が。


肌の色や宗教が違っても
お互いを認め合って
仲良く暮らし
安心して旅ができる。。

世界中が平和であることを
心から願っています。





















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Benelux(7)      [旅の空は]


他の美術館が休館日の中
マグリット美術館は開館していました!(えらい

ルネ・マグリットのちょっと不思議な世界を覗いてみました。


ブリュッセル マグリット.JPG




入り口で持ち物チェックを受けたけど
この旅行で検査があったのは数えるほど。
それからタッチパネル式の券売機でチケットを買おうとしたら
上手く買えません~。
すぐそばにあった係のおねえさんがいる受付に行ったらすぐ買えた。(あらw
荷物をロッカーに預け、まずは洗面所へ。

入ったら思わずニヤっとしてしまいました~
さすがマグリット美術館!

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そしてエレベーターで3階へ。
上から順に降りてくると、作品が年代順に観られます。


マグリットも最初は広告の仕事などをしていたそうですが
やはりこのような彼独自の世界は唯一無二ですね。



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この他にも本当に沢山の作品がありました。さすが地元!
グッズショップも充実していて楽しかったな。





さて、次の目的地へ。
この日は晴れたかと思うと小雨がさっと降ってきたり、というお天気。
しかし、雨が降っても誰も傘をさしません!
なんだか傘を広げると目立つような気がしてw
パーカーのフードでしのぎました。

そして今度こそ迷わずに行けたのは
サン・ミッシェル大聖堂。


ブリュッセル サンミッシェル大聖堂.JPG







何度も言いますが、サン・ミッシェル(=聖ミカエル)大好きな私です~。


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オルガンも立派♪♬
どんなサウンドなのでしょう。。


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見事な空間に言葉を失う。

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品のあるステンドグラスたち。。

サンミッシェル大聖堂2.JPG



サンミッシェル大聖堂3.JPG



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こういう出会いがあるから
私は旅を続ける。。

本当に幸せなひととき。


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さて、もう少しブリュッセルを歩こう!


















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